U@techとは?
U@techは、JR西日本が開発した、新型車両用の技術試験車です。
旅客サービス向上、JR西日本が開発に成功した、「沿線無線WAN」の車上設備による安定輸送、
メンテナンス革新、省エネや乗り心地を追求した車両開発のために製造された、技術試験車です。
列車は、3両1ユニットの編成を組んでおり、それぞれが試験車としての役割を担っています。
また、このU@techは、旧223系電車開発用試験車1両、旧瀬戸大橋線快速列車・マリンライナー号用213系電車2両を改造・転用した車両、編成となっています。
車両は総合試験車などとは違う、一般の技術収集用の試験車と思われ、JR東日本の開発した、
E991系トライ・Z、E993系ACトレイン、キヤE991系NEトレイン
などに近い列車で、新型車両開発の技術を収集する車両です。
正式な登場日等は報道されていませんが、確認したところ、平成16年9月に工場を出場予定のようです。
そして、真っ先に技術が投入されると予想されるのが、もうまもなくの完成の、湖西線・永原駅と北陸線・長浜駅から北陸線・敦賀駅までの、
直流電化工事完成による、琵琶湖環状線、及び新快速電車の敦賀駅延伸で投入がささやかれている新型電車、
225系の開発に貢献するのではないか、と言われています。
U@tech(ユーテック)という愛称の由来は、「あなたのため」のYOUや、「アーバンネットワーク」という意味が込められているそうです。
以下より、JR西日本・8月定例記者会見内、U@techに関する記事の抜粋を記載します。
○在来線用技術試験車「U@tech(ユーテック)」の完成・落成について
当社では、より安全、快適で信頼性が高く、また地球環境にも適合した次世代鉄道へのシステムチェンジをめざし、技術開発を進めてきました。
このたび、旧マリンライナー車両などを改造した在来線用技術試験車「U@tech(ユーテック)」が完成することとなりました。
「U@tech(ユーテック)」という名前は「あなたのため」という意味でのYOUや、「アーバンネットワーク」などから由来しています。
当社が鉄道業界として初めて開発に成功した「沿線無線WAN」対応の車上設備などを備えており、車両側と地上側のそれぞれの情報ネットワークを高速大容量に接続することにより、
さらなる安定輸送の確保やメンテナンス業務の革新、多様な旅客情報サービスの提供に向けた技術開発を進めていきます。
また、低損失モーターなど各種開発品を順次組み込み、省エネや乗り心地の向上にむけた要素技術の開発にも取り組んでいきます。
(JR西日本・8月定例記者会見(上記リンク記載)より抜粋)
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